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レトロフィット

機械を更新しないレトロフィット(改造)は、機械の性能アップのためのリーズナブルな方法です。

レトロフィット事例
ISOWAが、シコー株式会社様において、ISOWA製フレキソフォルダグルア「コスモス(PS6F)」のレトロフィットを行った事例では、特定の品質要求の厳しいケースでのジョイント間隔規格外品の発生率が33%から0.7%にまで減少しました。

シコー株式会社 様
 改造以前はジョイント間隔にばらつきがありました。ケース自動製函機を採用するお客様が増え、品質に対する要求は更に厳しくなりました。例えば医薬品のケースでは改造前は6,000ケース給紙してジョイント間隔の規格外品が2,000ケース発生する、実に不良率33%という有様でした。罫線を強く入れると周期的にケース内側の罫割れが発生し、生産スピードを上げると特にその傾向が見られました。

 ISOWAさんに相談したところ、罫線軸の振動防止を中心に改造の提案をしてくれました。罫線の他には、下フォールディングバーの下流側をサクション方式に変更、矯正回数を約3倍に増やす、といった改造が特に効果的でした。

 その結果、罫線も強く入り、フォールディング部で安定したシート送りができ、矯正回数を増やすことでジョイント間隔が許容範囲内に収まり、ばらつきも少なくなりました。

技術担当部長 藤岡様
  その上、生産スピードを上げても罫割れの発生はなくなり、コスモスの生産性向上にも大きく寄与しました。
 今回のコスモス改造については、適切なる提言と、そして結果を導き出して頂きISOWAの関係者の皆様に深く感謝しています。

レトロフィットの方法
ISOWAでは、機械の全てを知り尽くしたスタッフが、機械の性能を最大限に向上させるための最適な改造をご提案します。ここでは、フレキソフォルダグルアのジョイント精度を限界に近づけるためのレトロフィット例をご紹介します。

改善例:フレキソフォルダグルアのジョイント精度を限界に近づけるためのレトロフィット方法

1:強い罫線、強い潰しを作る

【対策】 罫線軸、補助罫線軸をセンタ部で軸受にて保持する

罫線圧を加えることにより発生する罫線軸のたわみや、
たわみによる軸の振動を防ぎ、強い罫線,強い潰しを作ることを可能とする。

2:シートの余分な潰れをなくす

【対策】 フィードロールをセンタで軸受にて保持する

フィードロールの軸のたわみや、たわみによる軸の振動を防ぐことにより
シートを必要以上に潰さなくても安定したシート搬送が可能となる。

3:罫線部(特に第2,第4罫線部)での不均一な潰れを作らない

【対策】 罫線の両側を対称に潰す

罫線部両側を罫線に対して対称に潰すことで安定した折れとなる。

機械の更新とレトロフィットのいずれが費用対効果に優れているかは、機械の状態や年式、使用環境など種々のケースで異なります。